2020年に第一子(息子)を出産しました、ぼちぼち母ちゃんです。
初産でしたが病院についてから3時間以内のスピード出産!
病院に着くまでは陣痛の痛みがほとんどなく、到着した時に既に子宮口が5センチ開いていました(笑)
そんな私の出産レポートをどうぞ。
目次 見たい項目にジャンプできるよ
妊娠発覚
新型コロナウイルスが流行りだしたころに妊娠が発覚し、そのままテレワークに突入。
通勤がなくなったのをいいことに、毎朝9:45まで寝ていました。(始業は10:00)
産休に入ってからは、朝一旦起きてトイレをすませ(妊娠してからの異様な尿意;)、もう一度寝てお昼前後に起きていました。
元々運動嫌いの私ですが、妊娠が発覚してからも運動は全くせず、日中はほぼソファの上で過ごすというなんとも堕落した妊婦生活を送っておりました。
おかげでノンストレス。
出産日前日
親友から連絡あり。
調子どう?生まれる気配はまだなし?
調子まずまず!
生まれる気配ってどんなん?
お腹も下がってきてないみたいやし、まだまだちゃうかな。
だって予定日はまだ全然先よー。
出産日当日
お昼頃
いつもどおり起床し、軽く食事を済ませました。
その後、リビングのソファでAmazonプライムで映画を観ていましたが、この時はまだ特段変わった様子はありませんでした。
15時頃
早めに夕食の支度を始めましたが、お腹が痛いなーと感じトイレに行きました。
少し便がゆるめだったのでお腹が冷えたのかなと思い、冷房を消して横になっていました。
16時頃
しばらくして、さっきからお腹が痛くなってはなくなりを繰り返しているなと気づき、もしやこれは陣痛では?と思い、出産経験のある妹に電話してみました。
陣痛の時どんなやった?
さっきからちょこちょこお腹いたいんやけど陣痛ちゃうよな?
電話で喋れるくらいなんやったら違うんちゃう?
そんな痛さじゃないで、喋れなくなるくらいもっと痛い。
歩いたりできるん?
できるできる。
普通に座れるけど、寝転んでたほうが楽ってくらい。
やっぱ陣痛じゃないか。
前駆陣痛とかいうやつかな?
予定日まだ先やし陣痛じゃないと思うけど、心配なら一回病院に電話してみたら?
そやな。様子見て、続きそうなら電話してみるわ
とこんな感じの会話でした。
言われてみれば普通に動けるし、陣痛ちゃうか!と思って引き続きテレビを観ていました。
なんとなく夕食を作るのが億劫で、
「ちょこちょこお腹痛なるし、早めに帰ってきてー」
と夫に連絡を入れましたが、この時点では陣痛だとは考えてもいなくて、ただ早く帰ってきて夕食の準備をしてもらおうという気持ちでした(笑)
17時頃
なんとなしに痛みの間隔を計ってみたら7分間隔くらい。
おっと、やっぱり陣痛か?と思い、病院に電話しました。
助産師さんにつないでもらい状況を説明。
「夜まで様子を見て、まだ痛みが続いてるようならまた電話してくださいね」と言われ、様子をみることに。
助産師さんの話口調からも急を要する感じではなかったし、やっぱ陣痛じゃないわなと思い夕食の準備を始めました。
18時半
トイレを済まし、流そうと立ち上がったら便器の中の水がうっすら赤く染まっている。
どっち??と思い(元々、痔持ちなので前か後ろか)局部を拭くとトイレットペーパーに血がついているではありませんか!
念のため後ろのほうも拭いてみる。
血はついてない。
ということは…
おしるし!?これっておしるしってやつ?
慌てて病院に電話すると先ほどの助産師さんに繋いでくれました。
血が出たことを伝えると、
「今から入院セットを持って病院に来てください。」と言われ、いよいよこの時がきたか!となんだかドキドキワクワク。
夫に電話して状況を伝え、義両親にも自宅に来てもらうようにお願いしました。
この時点では破水もしておらず普通に歩ける感じだったので、今のうちにと思い念のためシャワーを済ませました。
着替えて、準備しておいた入院セットを確認し、やることもないので夕食作りを再開。
途中、お腹が痛くなったのでソファに横になっていました。
19時頃
夫が帰宅し、ほどなくして連絡していた義両親も到着。
この時、痛みの間隔は5分くらいでした。
「晩ご飯食べてから行きたい」と食い意地を張り、途中まで作った夕食を夫に仕上げてもらい少しだけ食べました。
麻婆豆腐でした。
19時半
ようやく病院に向けて出発。
車に乗り込んで開口一番
「コンビニに寄って!」
この期に及んでもまだ食べたい、執念のような食い意地(笑)
ローソンでからあげくんを購入し、食べながら病院に向かいました。
痛みは強くなってきていましたが、からあげくん食べれるくらいなので、まだまだですね。
20時頃
病院到着。車いすで産科病棟まで移動しました。
病院に連絡して約2時間たっていました。
コロナ対策で病棟の中に入れるのは私だけ。
夫と義両親には病棟の外で待っていてもらいました。
診察台でみてもらうと、
「子宮口5センチ開いてるわ。このまま入院やね!」と先生。
わお!5センチって結構開いてるんちゃうん!?
でもまだ悶え苦しむほど痛くない。
ここから長い戦いになるのか…と戦々恐々。
入院が決まったので外で待っている夫の元へ。
普通に歩けるけど、車椅子に乗せてもらって患者感満載の私、登場。
このまま入院になることを伝え、持ってきた入院セットを受け取りました。
しばしのお別れです。
コロナ渦中なので立ち合い出産NG!
退院するまでの約1週間は面会NG!
夫も親も面会NG!
地獄やん…。
別れのハグしたかったけど、お義母さんも看護師さんもいるし、照れが勝ってあっさりお別れ。
そこからは陣痛室をすっ飛ばし、すぐに分娩台へ。
分娩台へ移動する最中に「今日中に生まれるよー」と助産師さんに言われたけど、お腹もそんなに痛くないし、さすがに今日中ってことはないでしょと思っていました。
が、しかし分娩台に移動してからお腹はどんどん痛くなり…
おとなしく横になっていることができなくなった私は、左を下にして寝てみたり、右を下にして寝てみたり、分娩台の上で落ち着きなくゴロゴロ。
痛みに耐えているとなんだか気分が悪くなってきて、助産師さんに吐き気を訴えるとビニール袋を持ってきてくれました。
受け取るや否や、左向きで思いっきりリバース。
あぁ、君は先ほどのからあげくんだね…
短い付き合いだったね、グッバイ。とか思いながら、もうひとリバース。
髪の毛にもパジャマにもゲロ付くし、口の中は気持ち悪いし、お腹痛いし…
とりあえず水を飲み、落ち着いて体勢を変えまた痛みに耐えること数分。
今度は右向きでリバース。
あぁ、君は麻婆豆腐さんかな…君ともお別れか、さよなら。
食い意地張って色々食べたから…
つい先ほどの自分を恨み、そして立ち合い出産じゃなくてよかったと思いました。
こんな姿、夫に見られていたら;
私がそんなことを考えながら痛みに耐えている間も、
「まだやなー」とか「もうちょっとかなー」とか言いながら、助産師さんが交代ばんこに私の股に手を突っ込んでいました。
何がまだなん!?こんなに痛いのに??
21時頃
なかなか子宮口が全開にならないようで、
「まだいきまないで。息は止めない、はいてねー!」と言われました。
いきんでるつもりはないのよーと心の声。
私としてはいきんでいるつもりはなく、むしろいきむってどういう状態なのかわかっていませんでした。
なんせコロナ渦で母親学級とかまったくなかったし、こんなに早く生むことになるなんて思っていなかったので、呼吸法とかまったく勉強していませんでした。
ふと時計を見ると21時前。
え、まだ1時間も経ってないやん…
体感では2時間以上は経っていると思っていたので、まだまだこの痛みが続くのかと思うとぞっとしました。
私の腰をさすってくれていた助産師さんが、
「ママ、ちょっとパジャマのボタン外すねー」といきなり私のパジャマのボタンを外しだしました。
え、なになになになに
「ちょっとおっぱいごめんねー」と言いながら助産師さんの手が私の胸をめがけてくる。
いやん(/ω\)
「お産の進みが悪いから、乳頭刺激するからねー」
ん?なんて??
乳頭刺激って聞こえt…ぎゃーす!!!
助産師さんが私の乳首を思いっきり捻じり上げました。
もう摘まむとかひねるとかじゃなく、捻じり上げるという表現が正しい(笑)
もうそれ以上摘まめませんよってくらいがっしり摘まんで、ぎゅいんって捻じられる。
陣痛と捻じり上げのダブル攻撃が痛すぎて声を出すこともできず。
そこからは右の乳首と左の乳首を交互に捻じり上げられ、股に手を突っ込まれ、の繰り返し。
聞いてないよ、こんなん。
テレビで見てきたお産はもっと神秘的で美しかったよ。
ゲロ吐いたり、上半身も下半身も丸出しなんて聞いてないよ…。
そうこうしてるうちに痛みの周期は3分間隔になり、痛くなると助産師さんが私の腰やら局部をグーっと押してくれました。
夫に押してもらう気満々でテニスボール買ったけど、使う場面なかったな…とか色々思いながら(笑)
22時頃
「そろそろいきんでいいよー」と言われ、力を入れだすもこれであってんの状態。
いきむってどうするんや…??
とりあえず体に力を入れて踏ん張ってみる(ただ痛みに耐えてるともいう)けど、いきみ方が間違っているようで助産師さんからダメ出し。
指導。
いきむ時、分娩台の上のレバーを握り下に向けて押すのが正解らしいのですが、私はずっと上に引っ張ってました。
「引っ張ったらあかん、押すねん下に。押してよー」って言われてもうまくできませんでした。
押すってわかっていてもなぜか引っ張ってしまう(笑)
うまくいきめないし、痛いし、徐々に意識が遠のいていく…
目の前が真っ白で、靄に包まれているような感覚。
「ママー、寝たらダメよ!はい深呼吸!」と助産師さんに呼び戻され、またいきむ。
息するタイミングわからん。
いきんでいる最中に代わるがわる私の股に手を突っ込んでいる助産師さんからは「あかんなー」とか「ちょっと代わるわ」というような会話が聞こえてきました。
何があかんの。今どういう状況?
会話に耳を澄ませながら色々と考えていると、先生が到着。
次は先生が私の股に手を突っ込みなにやらしている。
しばらくしてブチって感じがして、じょわわーって温かい液体が股から出てくるのを感じました。
あ、そういえば破水してなかったわ
この状況になってもやっと破水。
人口破膜?というのをしたみたいです。
そこからは一気にお産が進んだ感じでした。
息がうまくできていなかった私はというと、途中で本格的な酸素マスクに取り替えられました。
「赤ちゃんが苦しそうなので、吸引しますよー」とか、
「切開しますよー、切るからねー」という声が聞こえましたが、もう意識が朦朧としていて返事もできず。
お任せしますんで勝手にどうぞ状態。
いきんでいる最中に「しっかり目をあけて、下を向いて!」と何回も言われたけど、なんで下向くんやろ。
自分の太ももを抱え込むようにして体を丸くするんですが、意識が遠のくたびに力が抜けて手が離れていく。
その度に「ママ、しっかり!」とほっぺをパチパチされました(笑)
いきむと何か大きいものが下に降りてくる感じがあり、
あーこれがいきむってことかとようやく感覚を掴む。
超特大う〇ちがお腹の中を通過しているような…
もっといい例えあるはずやけど思い浮かばない(笑)
いきみ方をマスターして、どんどんいきんだるでー!と思っていると、
「あと2回で出すよー」という声が聞こえ、本当にそこから2回で出てきました。
もう終盤だったのね。
時計をみたら23時前。
やっと終わった…
これが正直な感想。あの時の私はもうそれ以外頭になかったっす。
人によっては胎盤を出したりする処置があるようですが、私は胎盤も一緒に出てきたので必要ありませんでした。
切開した部分を縫ってもらってる間に(切るときより縫うときのほうが痛い)、「赤ちゃん抱っこする?」と息子が連れてこられたけど、抱っこできる余裕なし。
脇に抱えて(腕枕みたいな感じ)数枚写真を撮ってもらいました。
後でみたら写真に写っている私の顔色めちゃ悪いし、目も虚ろ(笑)
そこからはなぜか寒さが急に襲ってきて、震えながら縫合してもらうこと約30分。
中がかなり裂傷していたようで時間がかかりました。
日付をまたぐ頃に病室に移動し、私の1日は終了。
振り返れば私の初めてのお産は、ゲロまみれ、紙ボサボサ、上半身も下半身も丸出し、パジャマは輪っかになってお腹のところにあるという乱れ切った姿;
テレビドラマとかでよく見るようなお産は幻想だと思いました。
とはいえ、初産だったのに病院についてから3時間未満のスピード出産で、陣痛に苦しんだ時間もとても短かったのはよかったなーと思います。